みなさんは救急車って呼んだことありますか?
添乗員をやっていたら、きっとツアー中に救急車を呼んだことがある人は多いと思います
ちょっと思い出してください
それって命に係わる緊急の事態でした?
最近『救急車をタクシー感覚で利用する人が多い』って問題視されてますよね
2005年には高松市で年間50回近くも救急車をタクシー代わりに利用した男性に有罪判決が出た事件もあったそうです
なぜいきなりそんな話をするかと言うと・・・
先日の“フィナーレ雪まつりツアー”の2日目、大通りのコンビニ内で足を滑らせて手首を強打したお客様がいました
その後の行程は【旭川のドライブイン(昼食)→旭山動物園→ホテル(札幌市内)】
最初、お客様はホテルに帰ってから病院に行きたいとのコトだったので、夜間もやってる病院を電話で探したんですね
しばらくして「やっぱり昼食場所から病院に行きたい」って希望されるので、ドライブインに電話して近くの病院を調べたんです
そこまではいいんです
その後お客様は何て言ったかというと
『添乗員さん、救急車呼んでくれるかな?救急車やったら診察が終わったあと動物園まで送ってくれるやろ?』
( ̄□ ̄)!!
あきれるというか、ちょっと怒りが走りましたね
『お客様、救急車をタクシー代わりに利用されるのはどうかと思いますよ、タクシーでいけるようならタクシーを使いましょうよ』ってお話をするとちょっと不満そう・・・
結局、親指の付け根にヒビが入っていると診断
昼食時間の間に帰ってきて、旭山動物園も楽しまれていました
この10年で救急車の現場到着までの所要時間は5分後半から6分前半に延びたそうです
【心停止時間は6分が生死の分かれ目】と言われていますから、この差は大きいですよね
救急車って呼べば、いつでもすぐ駆けつけてくれるイメージがありますけど、救急車だって台数に限りがあります
最寄の消防署の救急車が出払えば、その次に近い消防署の救急車が出動しなければいけません
タクシーでも行ける症状の患者を搬送してる救急車
その救急車の到着を命の瀬戸際で待っている患者さんがいることを忘れてはいけませんよね
(ちなみに救急車を1台呼ぶと約4万5千円のコストがかかるそうです)
==今回の怪我で北海道で使える便利な情報を入手==
救急医療・情報案内センターという存在
ここに電話をして、患者の症状・年齢・現在地を伝えれば、道内の一番適切な病院を紹介してくれます(年中無休・24時間体制)
北海道に行く際は、ちょっとメモしておきましょう
■電話:011−221−8699