今日から立山黒部アルペンルートと上高地をめぐる3日間コースの添乗です
このブログでも何度か登場していますが、アルペンルートと言えば添乗員にとって国内添乗の登竜門的存在
会社によっては「アルペン研修」ってカリキュラムがあるほどです
ちょうど今月に編集する社内報でアルペンを特集することになっていたのでグッドタイミング!
今回はツアーレポートというより添乗用の指南書的に書いていこうと思います
ちょっと業務的な事を長々と書くと思いますのでご了承ください
まずほとんどのツアーでアルペンルートとセットになっている“黒部峡谷トロッコ列車”
富山駅からは高速を利用して約1時間で宇奈月駅に到着です
宇奈月駅から鐘釣(かねつり)駅、もしくは終点の欅平(けやきだいら)駅までトロッコ列車から渓谷美を堪能します
バス駐車場に到着するとバスガイドさんか写真屋さんにお客様をお任せし、添乗員は受付を済ませます
団体乗車券を受け取り、使用する改札の番号を指示してもらいます
お客様には「○番の改札に○時に集合してください!」と伝えてしばし自由時間です
建物の外に「黒部電気記念館(無料)」があるので時間があれば案内してもいいですね
と、ここで添乗員にとってやっかいな仕事があります
それはトロッコ列車の車両変更
いくつかの車両タイプがあって差額を払うと変更ができるんです
【普通車→特別車(360円)→リラックス車(520円)→パノラマ車(630円)】
※もともとの予約が普通車とは限りません!
この車両変更、団体の場合はお客様個人で変更することができず、添乗員がまとめて注文をとる必要があります
その時によって車両の編成が違うし、空席があるのかないのかも行ってみないと分からないので「お客様から注文をとっても席がなかった」って事もありえるんです…
今回は全員普通車の予約でしたが、差額360円の特別車がたくさん空席があるとの事だったので、42名中30名のお客様が変更されました
なんせ雨だったもんで…
左が特別車の個別チケット
右が団体乗車券です(個別にチケットなし)
寒い時期や雨の日は、窓のない普通車(写真左)は厳しいものがあります…
逆に夏の暑い時期に特別車(写真右)だと、清涼感に欠けたり蒸し暑かったりするんですよね
改札を通過する際は、係りの方が人数確認をしますが必ず点呼を忘れずに!
その際、車両変更されたお客様にはチケットを配ります
添乗員は一番最後に改札を通るので、必ず「特別車の方は○号車、普通車の方は○号車」としっかり伝えましょう!
鐘釣なのか欅平なのか?降りる駅の案内も忘れずに!!
今回は鐘釣で下車。ここまででも1時間ほどの所要時間です
駅に着くと改札で駅員さんが復路の団体乗車券を手渡してくれます
その際に「○番の案内札の下に並んで!」と指示されるのでお客様にその番号を伝えます
集合時間はトロッコ出発の15分前が基本です
添乗員は自由時間内に帰りの車両変更の手続きを行います
駅が小さいので団体が重なるとこんな感じ
お客様には添乗員の案内をしっかり聞いてもらうように協力してもらいましょう!
ここで1時間近くフリータイムだったんですが、正直あんまり行く場所がない…
河原の露天風呂が有名ですが、片道15分〜20分かかります
駅構内では売店・そば屋・休憩所がある程度です
寒いので麺類が飛ぶように売れてた(笑)
すぐそばには「鐘釣温泉美人荘」があり、この時期は休憩所のみ営業しています(コーヒーなどが飲めます)
他には「万年雪展望台」くらいかなぁ…
雨模様だったのでかなり時間を持て余していたご様子でした
お客様と天気の様子を見て、空席があれば早いトロッコに変更するのも手かもしれませんね
トロッコのあとは一路ホテルへ向かいます
今夜のお宿は富山駅前の“富山エクセルホテル東急”さん
夕食はホテルより徒歩3分ほどにある料亭“松や”さんで頂きました
和風庭園に、店内ではお琴の生演奏
なんとも優雅な雰囲気で、夕食に期待が膨らみますが…
食事会場は42名様1テーブル!!!
親戚の法事を思い出すようなセッティングです…
夕食内容もちょっとビミョー
お刺身と天麩羅が同じ箱に入ってキンキンに冷やされてるのもな〜…
じゃこご飯も冷たかったし
せっかく駅前のホテル泊まりなんだから、夕食はフリーの方が良さそうな気がするんだけど…
さぁ明日はいよいよアルペンルート超え!
立山から扇沢まで迷子を出さず突破できる様に、気合いれてがんばろう!!!