今日も引き続き初めてアルペンに行く添乗員さん用に、添乗員目線で長々と書いていきます!
まずアルペンルートは一般的に富山県側の【立山】から入るルートと、長野県側の【扇沢】から入る2つのルートがあります
今回は富山県側の立山から入るコースです
立山駅に到着すると1階の受付で手続きを済ませ、受付票を受け取り、何番の改札に並ぶか指示を受けます
アルペンルートのパンフも置いてあるので、お客様に配り2階へ進みましょう
2階にはちょっとした登山用品も置いてあるので、防寒用具を持っていない人はここで購入できます
お客様には「○番の改札に○時に集合して下さい!」と伝えしばし解散
改札で受付票と引き換えに【団体乗車券整理票(以下:整理票)】というA4の用紙を受け取ります
黒部平駅までは、乗り物を降りる度にこの用紙を駅係員に渡します
大事な紙なのでなくさないようにしましょう!
立山駅から美女平駅まではケーブルカーで7分
景色はどこに乗ってもさほど変わりません
だだし、添乗員は左上の扉から出られるようにします
なぜかと言うと…
美女平駅に着くと、係員に【整理票】を渡した団体から次の高原バスの予約が入ります
そう、渡したもん勝ちなんです
アルペンルートは、いかに他の団体より先に係員に整理票を渡せるかがキーポイントになるんです
添乗員同士で競争心がメラメラ
なんてことも少なくないのでフナッシュのような気の弱いにはちょっと辛い…
平和的な添乗員同士なら「時間がない添乗員さんからお先にどうぞ…」なんて譲り合ったりもしますが、現実には「ワレが・ワレが」の世界です…
と、以前まではこんな感じだったんですが
今は“渡したもん勝ち”ではなく“予約優先”の時代だそうです(コメント欄参照)
予約票を渡すと係員が「○時の高原バスなので、○時に○番改札に並んでください」と指示してくれるので、お客様にも伝えて解散
美女平からは高原バスに乗って次の室堂までは約50分
全員座れるので急ぐ必要はありません(混雑時には補助席も使用)
添乗員は入り口側にある1席独立シートか、前よりの補助席に座りましょう
出発してすぐになんと雪が降ってきました
しだいに雪は激しくなり…
いつの間にやら白銀の世界!
室堂付近は“雪の大谷”と呼ばれる雪の壁がそびえ立っています
室堂に着くとターミナル内の受付で次のトロリーバスの予約をします
ここは係員から指示されるのではなく、添乗員が「今からなら何時のトロリーが空いてますか?」みたいな感じで時間を調整します
何時のトロリーに乗るかは、その日の混雑や天候を考えて決めましょう
(混雑時は融通がききませんが…)
予約をするとトロリーバス専用の予約票(いつからこんなんできたんや?)を受け取ります
本来だと「雪の大谷ウォーク」もあるし、お弁当を食べたいので、2時間ほど時間をとる予定でしたが…
今日は悪天候のため雪の大谷ウォークは中止
なので1時間ちょっと後に出るトロリーを予約しました
室堂高原へは出られるとの事なのでお客様を案内
階段を上がっていくと外に出られるんです
毎年、新人添乗員がアルペンに行って
「添乗員が案内してくれなかったので室堂の散策ができなかった」ってクレームが発生しているので必ず添乗員が外まで案内しましょう!
雪が解けると【みくりが池・りんどう池・地獄谷・立山玉殿の湧き水】などの見所を散策したり、3000m級の立山連峰を眺めることができるんですが、今日は今にも遭難しそうなほど視界が悪かった…
散策後は予約票に書かれた番号の集合場所で再集合
室堂から次の大観峰まではトロリーバスで10分
全線地下なので、ここも急ぐ必要はありません
ん〜
まだ6つの乗り物の内、ようやく3つ目
あまりに長いので続きは後半へ…