週末は今シーズン最大の寒波到来!
いつまで寒波に怯える日々が続くのでしょうか…
寒波と言えば、年末年始の山陰地方の記録的豪雪が記憶に新しいですよね
国道9号線で1000台以上が立ち往生したニュースは衝撃的でした
その1000台以上の車両の中には様々な人が乗っていた訳で、あの状況の中で大変な思いをされたと思います
そして観光バスもあの1000台の中にいました
次回の社内報ではあの山陰地方の大雪で過酷な経験をした2人の後輩のレポートを特集
でも、社内報だけではもったいない!!!
という事でブログで先行公開しちゃいます(笑)
まず1人目は、まさにあの1000台数珠繋ぎの真っ只中にいた後輩
高速を使えば40分で移動できる【松江-米子間】の間で何が起こったのでしょうか?
後輩のレポートは[続きを読む]へ
山陰方面に例年にない寒波が訪れると予報の出ていた出発当日
バスは予定通り梅田を7時に出発し、鳥取・島根方面へ向かいました
今回のツアーは珍しく鳥取県の皆生温泉と島根県の松江という組み合わせの分宿
バスの動きとしては【皆生のお客様下車→松江のお客様下車→乗務員&添乗員の宿である皆生へ戻る】というルートでした
皆生温泉で最初にお客様が下車したのが18時頃
この先が雪で大渋滞となり、最終的に松江のお客様をホテルにお送りしたのが深夜0時頃でした
夕方から高速道路は雪のため通行止め
松江~皆生までは国道9号線を通るほかありませんでした
通常、皆生~松江間は、米子道利用で40分、国道9号線を利用しても1時間程という距離
まれに見る大雪のせいで、渋滞はある程度覚悟していました
それでも添乗員もドライバーもガイドも、最初の頃は
「まあ、最悪でも朝までには着くだろう」と思っていました…
国道9号線に差し掛かるとすぐに渋滞
それからは何時間も同じ場所にいて、200メートルほど進み、また同じ場所で数時間…
の繰り返しでした
そのうんざりするような前進を繰り返すこと数回、なんとそのまま元旦の朝日が昇ってしまいました…
そこで、やっとこれが緊急事態という事に気に付き、営業所やバス会社に連絡
テレビをつけると、この現場がなんとトップニュースに
そして各ホテルのお客様に伝えていた、朝の出発時間に間に合わないという最悪の事態に
添乗員はどうにも動けないので、営業所とホテルに連絡を取りつつ、お客様にはチェックアウトぎりぎりまでホテルにいて頂き、チェックアウト後はフリータイムという形でなんとか対処しました
朝になってしばらくしても一向に進む気配がなく、それからは正に十数時間における耐久サバイバル
私たちは交代で外にでて歯を磨いたり車内で休んだりしました
しかし、使える水には限りがあります
ふと、窓の外を見ると、そこには積もったばかりの真っ白い雪
顔を洗いたくて仕方がなかったガイドさんは、おもむろにバス車内にあったカゴにビニール袋を敷いて洗面器を作り、それに雪をどっさり入れて器用に顔を洗い始めました
私も真似をして顔を洗ってみました
あの時の雪の冷たさは一生忘れることはないと思います…
お昼になると事態はますます最悪な状況に
なんとバスの燃料が切れかかってきたのです
車内のライトやテレビ、暖房を完全オフにして節電
3人とも車中でコートを着て凍えながら、スープなどで暖まり過ごしました
(トイレなどは途中、いくつもコンビニがあったので、そこを借りることができました)
15時頃、最終的にお客様の延泊が決定
各ホテルにいらっしゃるお客様にはもう一泊それぞれのホテルで宿泊して頂く事になりました
夕方になりやっと米子市内に入りましたが、こちらも雪であちらこちらが大渋滞…
ここから先もなかなかバスは進まず、最終的に皆生のホテルに到着できたのは1月1日の夜8時頃でした
バスが大阪を出発して37時間後、ようやくドライバーがハンドルを離すときがやってきたのです
(ホッとしたのは言うまでもありません)
翌日、私たちは皆生に泊まっていたお客様を乗せて無事に大阪へ、松江に宿泊のお客様は別の営業所のツアーに乗せてもらい、大阪まで連れて帰って頂きました
色々な意味で、すさまじい2011年の幕開けでしたが、これで今年1年分の厄はきっと取り除かれたはず(?)
これからは悪い事よりも良い事の方が多い一年になるのを期待したいと思います!