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昨年からの式年遷宮ブームで今年も人気の伊勢神宮

ご存じの方も多いと思いますが

伊勢神宮の正式名称はその名も

“神宮(じんぐう)”

正宮(しょうぐう)である内宮(ないくう)・外宮(げくう)の他

■14の別宮(べつぐう)
■43の摂社(せっしゃ)
■24の末社(まっしゃ)
■42の所管社(しょかんしゃ)

以上の合計125社を総称して

“神宮”と呼ばれています



さて、今日はそんな伊勢神宮・内宮の参拝順序を簡単に追っていきましょう

はじめに、どこの神社でも共通ですが参道の真ん中を歩くのはタブーだそうです
(参道の中央は“正中(せいちゅう)”といって神様の通り道なんだとか)

033宇治橋を渡り参道を右手に進むと小さな橋があります






034橋を渡ると右手に手水舎(ちょうずや/てみずしゃ)があるので手と口を清めましょう

清める順番は左手→右手→左手に水を注いで最後に口




035この先が第一鳥居

鳥居をくぐる際は手前で一礼してからくぐりましょう




037右手に五十鈴川の河川敷に降りれる広場があります

“御手洗場(みたらし)”と呼ばれる場所です

ここで再度自分を清めるのが丁寧と言われています



で、この次はちょっとマニアックなんですが

この御手洗場のすぐ奥に

瀧祭神(タキマツリノカミ)”
と呼ばれる所管社があります

042御祭神は五十鈴川の守り神“タキマツリノオオカミ”

一説によるとここで挨拶をしてから正宮に向かったほうがよいのだとか




いきなり社長に会いに行くより事前に秘書にアポ取れ

って感じですかね?


第二の鳥居を過ぎると右手に橋があって、さらに先に

“風日祈宮(かざひのみのみや)”
って舌を噛みそうな名前の別宮があります

043御祭神は“級長津彦命(シナツヒコノミコト)”“級長戸辺命(シナトベノミコト)”

この2柱は外宮の“風宮”と同じく元寇退治の際に神風を吹かせた風の神様

最近、大雪などの自然災害が多いので手厚くお参りしたい神様ですね



047さて、それでは内宮参拝のクライマックス

天照大御神が祀られている“正宮(しょうぐう)”へ進みましょう





048正宮では個人的なお願い事はタブー

祈るのは世界の平和とか、日々の感謝を伝えるのみと言われています




そんなに細かいこと気にする必要があるのかな?って個人的には思いますが…

052それでも気になる方は帰りに“荒祭宮(あらまつりのみや)”に寄ってみましょう

ここは天照大神の“荒魂(あらみたま)”が祀られていて、個人的なお願いも聞いてくれるんだとか
(なんじゃそりゃ)



055この日は平日&時間が早かったので空いていますが、正宮より行列ができることも珍しくありません
(みんな自分が一番可愛いいんですね)




ところで“アラミタマ”てなんじゃい?って気になりますよね

056神様や人には“一霊四魂(いちれいしこん)”といって4つの魂があると言われています

それが“荒魂(あらみたま)”“和魂(いぎみたま)”“幸魂(さきみたま)”“奇魂(くしみたま)”




同じ神様でも荒魂というのは荒々しくてテンション高めの状態を表すんですが…

ま、その辺はややこしいので興味のある方は各自でお調べてください(汗)


057さて、ここらで一息いれましょう

参拝順路の途中に“参集殿(さんしゅうでん)”と呼ばれる無料休憩所があります
(ここのお茶が結構濃くて美味しい)



058境内ではこんな鳥をよく見かけます

これは天照大御神の神使(しんし)
(ちなみに出雲大社の神使は海蛇)




神話の天岩戸開きのシーンで神様がどんちゃん騒ぎをしているとき

横で鳴いていた鳥、長鳴鶏(ながなきどり)を現しているとも言われています

一見ただのニワトリに見えますが、神話の世界を現世に伝える大事な存在なんですね



さぁ、ここまで宇治橋を渡って右側の神社をお参りしてきましたが

最後に左側にある2つの所管社をお参りしてから帰りましょう

061“子安(こやす)神社”

“大山祇(おおやまつみ)神社”です




062子安神社は“コノハナサクヤヒメ”

大山祇神社はその父親である“オオヤマツミノミコト”

が祀られています



コノハナサクヤヒメゆーたら

天孫ニニギノミコトが地上に降りてきて一目惚れした奥さん

産屋に火をつけて無事に出産したことから安産の神様として知られています

オオヤマツミノミコトゆーたらめっちゃ偉い山の神様です
(愛媛県の大三島にある“大山祇神社”が有名)

ちなみにオオヤマツミの両親は、あの有名な

イザナギ・イザナミ夫妻です



以上、内宮とひと口に言っても参拝スポットってけっこう沢山ありますよね

ただし混雑時にこれだけの神社を全て参拝するのは至難の業

所要時間と参拝目的に合わせて効率よくお参りしてくださいね