みなさん、“庚申信仰(こうしんしんこう)”ってご存知ですか?

前に奈良でバスガイドさんに教えてもらったんですが

“道教”がもととなった民間信仰だそうで

これがなかなか面白い話しなので簡単に説明しますね

■人間の中には“三尸(さんし)”という虫がいて、庚申日になると体から抜け出す

■抜け出した三尸は“天帝(閻魔大王?)”の所に行って、その人間の悪行を報告する

■悪行を報告された人間は寿命が縮まってしまうので、人間は三尸をなんとかしたい・・・

■三尸は人間が寝ている時に抜け出すので「じゃ、庚申日に寝なきゃいいやん!」ってことになる

■やがて庚申日にみんなが集まってオールナイトでフィーバーする習慣が生まれ、
これを“庚申待(こうしんまち)”と呼ぶようになる

※庚申日・・・十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60パターンの干支(えと)のひとつ
“庚申(こうしん/かのえさる)”の該当する日で通常1年に6回ある

庚申信仰のご本尊は“青面金剛しょうめんこんごう)”という聞きなれない仏さまで

日本には

東京の“入谷庚申堂”←現存していない

大阪の“四天王庚申堂”

京都の“八坂庚申堂”

“日本三大庚申”と呼ばれているそうです

で、前置きが長−−−−−−くなりましたが

先日の妙心寺に行った帰り(伏見稲荷に行く前)にこの“八坂庚申堂”へ行ってきました

(実は先月も行ったけど、その時はカメラの電池が入っていなかったのです・・・)


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観光バスを想定して高台寺の駐車場から説明すると

二年坂(清水寺方面)へ進み、坂を上りきったら右へ

そのまま真っすぐ八坂の塔がある法観寺(ほうかんじ)を過ぎた先にあります




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かなり小さい境内ですが、めっちゃ賑わっていますね

しかも若い和装の女性が目立ちます

それもそのはず、この八坂庚申堂は

2017年のインスタ映えスポット全国1位に輝いた観光地なんです!!
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境内にぶら下がっているカラフルで“さるぼぼ”みたいなのは

“くくり猿”と呼ばれる手足が縛られた猿のお守り

猿は庚申さん(青面金剛)の使いなんだとか

猿は欲望のままに動きまわるので

欲望を断つお守りとしてこの“くくり猿”に願い事を書くそうです
(くくるのは猿より三尸の方だと思うんですが・・・)

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この一面ビッシリのくくり猿をバックに

カラフルな着物で写真を撮るのがインスタで流行っているんです

さらにくくり猿をバックに撮影した自撮りの写真をスマホの画面に映して

そのスマホの画面を再度、くくり猿をバックに映すってのも流行っていますね・・・

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この日は夕方に行ったので、くくり猿は売り切れていました
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境内には庚申さんのお使いである猿をモチーフにしたものが多いので

隠れた猿を探すのも面白いかも♪

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ちなみにご本尊の青面金剛は60年周期に御開帳する秘仏でして

次に拝観できるのは2040年だそうです・・・

頑張ったら見れるかな?(笑)

ご本尊は60年に1度ですが、庚申日は年に6回

次の更新日、いや庚申日(二ノ庚申)は3月29日

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行事がある日は“お前立ち”が見られるそうです

※お前立ち・・・普段は拝観できない秘仏の代わりの仏像

庚申日には“こんにゃく焚き”の接待もあるそうですよ


あ、あと誰も見向きもしませんが

中央のお堂の中にいる赤い頭巾の仏像はお地蔵さんではなく

十六羅漢(じゅうろくらかん)の一人、“びんずる尊者”

通称“びんずるさん”で知られている偉いお坊さんです

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釈迦の弟子の中でも神通力が強すぎて破門されたってお話しもあるほど

どこのお寺でもだいたい

怖そうな顔赤い頭巾端っこに置かれてる場合が多いです
(ここのびんずるさんはあんまり怖くない)

釈迦から「おまえは力が強いから、端っこのほうで困っている人を助けなさい」

って言われたそうで、今でもお寺では端っこの方に置かれているんだとか
(妙心寺の三門でガイドさんから聞いたお話し)

見た目はコワイけど、そんなエピソードを聞いたら親近感が沸いてきた(笑)

自分の悪い場所を撫でると治ると言われているので“なで仏”とも呼ばれたりします

善光寺のびんずるさんは撫でられすぎて顔の目や口が消えています


八坂庚申堂でインスタ映えを狙う皆さま

ぜひ、端っこで頑張るびんずるさんも写真に納めてあげてくださいね(笑)