読書部より5月の読書履歴です

5月は先日お伝えした通り

2冊の路線図本で鉄勉に励んでいたんですが

これ以外に3冊の本を読みました

その内の1冊がコチラ

バズる文章教室
(サンクチュアリ出版)
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著者は京大出身の書評ライター、三宅香帆さん

文豪と呼ばれる超有名作家からアイドルまで

色んな人の文章を、文芸オタクの三宅さん目線で解説

“技術的”な考えではなく

“文芸的”な目線で文章を書いてみませんか?

という1冊です


あ、別に“バズる文章 ”とか目指してないですよ(笑)

色んな人の文章がつまみ食いできると思って読んでみたんですが

正直、イメージしてた本とはかけ離れていました・・・


特に気になったのが

例題とする書き手の選出に

三宅さんの推し愛が強すぎ!

三宅さんにとっては大好きなアイドルや作家でも

みんながその人を知っている訳ではないと思うんですね

誰ソレ???って人が何人も出てきました
(私が芸能ネタに弱いせいでもありますが)

自分が知っていることは世間も知っているだろう的なモノの書き方なので

読んでいてかなりストレス

著者のテンションに読者が置いてきぼりって感じかな?

確かに三宅さんの文章を見る目

そのオタクっぷりは純粋に凄いと思います

でもこのような話題は個人のブログとかnoteで書くような内容で

“「言葉の発信力」を上げたい人へ”

というキャッチコピーで書籍化するのはどうかと・・・

そんなモヤモヤを抱えながら読み進めていると

244ページ目に差し掛かったところに

「万人の通用する例を出す。」

って章があって

そこに

自分にとっての常識は、

他人にとっての常識だとは限らない。

文章を書くときはその点によく気をつけないと、

知らず知らずのうちに壁を作ってしまうもの。


と解説

この章のまとめにはこう書かれていました

1:万人に向けるイメージをして書く。
2:万人に通用するネタを探す。
3:万人に通用する言葉と、個人的な話をつなぐ。


ってその言葉

そのままアナタに返すわ!!

この本は著者のこの特大ブーメランに

読者がツッコミを入れるためのネタ本だったのでしょうか?

たまたま書店で平積みにされていたので目に留まって衝動買いしましたが

本を買うときはちゃんと吟味しないと失敗するなと反省
(けっこう分厚い本だったので)

色んな作家の文章を楽しむなら

“カップ焼きそばの作り方”

の続編を読めばよかった・・・(笑)

読書部・12月の読書一覧
(2018年1月30日)


でも最後にいいことも書いていましたよ

文章なんて“後読感”さえ良ければなんだっていいんじゃないか

これには私も同感

そして読者は気づきます

じゃ今までの解説は何!?

てことで、やっぱりこの本は

三宅さんの推し自慢につき合わせれるだけの1冊なのでした・・・

※著者と嗜好が合えば楽しめる本だとは思います