ブログな添乗員

現役添乗員・フナッシュが綴るツアコン日記
添乗員という仕事の“楽しさ・大変さ・奥深さ”をお伝えしながら
最新の旅行&観光地情報をお届けします!!

関西再発見部

【尼崎再発見】伊居太神社と伊佐具神社♪

さて、先日は近松門左衛門をテーマに

園田学園の大江学長と尼崎をめぐったのですが

このツアーの最中に、新たな神社をいくつか発見しました

ツアーの行程にも入っていた近松の里

この周辺に神社が3社ありました
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まずは近松のお墓があった広済寺のお隣(境内?)にある

“久々知須佐男(くくちすさのお)神社”

かつて広済寺の境内にあった

妙見宮の跡地に建つ神社です
(神仏分離の際に分かれたそうです)

久々知というのは地名ですが

アニメ「忍たま乱太郎」の久々知兵助の名前の由来だそうです

てかこのアニメの登場人物

尼崎周辺の地名が使われているということで

ファンがよく訪れるのだとか
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主人公の乱太郎は猪名寺乱太郎って言うそうです
(乱太郎って苗字あったんや・・・)
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境内には多田氏の祖

源満仲の九頭竜退治ゆかりの

“矢文石”が祀られていました
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源満仲も九頭竜退治の話しも

初めて知りました

てか源氏って妖怪退治の伝説が多いですよね


さて、公園にこんな看板を発見しました

伊居太古墳ですと???

これは行ってみなければ!!
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神社の前には“伊居太神社前”って交差点もありました
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こちらが“伊居太神社”

池田市にも伊居太神社と書いて

「いけだ神社」って神社がありますが

こちらは「いこた神社」だそうです

両社は何か関係があるのでしょうか???
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ご祭神は
・タケミカヅチ
・アメノコヤネ
・フツヌシ
・姫大神

ごりごりの藤原氏系の神様ですね
(ちなみに池田市の伊居太神社のご祭神はアヤハトリ)
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神紋も藤原氏と同じ“下り藤”でした
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楽しみにしていた古墳は???

なんでも神社を作る際に取り壊したそうで

看板しかありませんでした・・・・
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最後は公園の北側にある

“伊佐具(いさぐ)神社”

ひっそりとした小さな神社ですが

尼崎では一番古い神社だそうです
(尼崎で唯一の式内社)
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ご祭神は“五十狭城入彦尊(いさきいりひこのみこと)”

あまり聞きなれない神様ですが

景行天皇の皇子で、和志取神社(愛知県岡崎市)のご祭神だそうです

数日前に宮司さんがお亡くなりになったそうで

拝殿には白い布が掛かっていました
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創建の由来は詳しく分かっておらず

なぜこの地に五十狭城入彦が祀られているかもハッキリしないようです

先日はプライベートで尼崎の神社をけっこう訪れたのですが

まだまだ神社がこんなにあったとは!


今回のツアーでは車窓から見ただけですが

菅原道真が大宰府に向かう前に休憩して足を洗ったと伝わる

“白洲天満宮”って神社も気になる!

この地域の人はかつてはネギを食べない風習があったそうです
(その理由がこれまた面白い)

さらに日本三大怨霊のひとり

崇徳上皇が讃岐に配流になった際

休憩した場所には

“崇徳院”と呼ばれる地名が残っているんだとか
(あまり住みたくない地名やな・・・)


尼崎って神社・仏閣・伝説・史跡

観光要素めちゃあるやん!!

寺町ではボランティアガイドと町歩きもやってるし!

こりゃ尼崎だけでツアーが作れそうですね

【尼崎再発見】尼崎歴史ウォーク・後編♪

尼崎歴史ウォークの後編です

国道43号線まで南下したら

阪神高速の高架に沿って西へ進みます

大きな銅の鳥居が見えてきました

“貴布禰(きふね)神社”

そう、尼崎にもあの貴船神社があるのです!
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主祭神はもちろん京都と同様

“タカオカミノカミ”

配神として“カモワケイカヅチノカミ”

“カモノミオヤノカミ”を祀っています

京都でいうと貴船神社と上賀茂・下鴨神社をミックスさせたような神社ですね

こりゃご利益ありそうだ♪
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狛犬は今までちょっと見たことのない犬種でしたね

なんかカエルみたいに平べったい顔つきです(笑)
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境内社は充実のラインナップ

・市庭戎神社
・白龍大神
・榎社
・相殿社


などなど、19柱の祭神を祀っているそうです
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相殿社にスサノオと一緒に祀られていたのは

“大比叡大神(オオヒエノオオカミ)”

初めて聞く神様です
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調べてみると

大比叡→大物主神(オオモノヌシノカミ)※大己貴神とも
→日吉大社の西本宮


小比叡→大山咋神(オオヤマクイノカミ)
→日吉大社の東本宮


のことだそうです

知らんかったわ〜

近いうちに比叡山に行って勉強しなあかんね


貴布禰神社では夏の大祭

“尼崎のだんじり祭り”も有名だそうです

聞いたことないけど・・・



さて、今度は阪神電車の高架あたりまで北上します

こちらの巨大な朱塗りの鳥居は

“尼崎えびす神社”

尼崎にこんな立派な鳥居の神社があったとは!!
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社殿も立派ですね

今宮戎より全然カッコいいやん♪

てか、大阪の神社って銅葺き屋根が多いですよね

あ、尼崎は大阪じゃないのか(笑)
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御神紋はしっかりエビス神社のトレードマーク

三つ柏でございます
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拝殿の脇には奇石“月像石(つきいし)”

ってパワーストーンが祀られていました

隕石でしょうか?
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こちらにはサルタヒコとアメノウズメ夫妻が祀られていました

この夫婦は神社でよく見かけますが

意外と一緒に祀っている神社って少ないんですよね

ちなみに映画「すずめの戸締り」のヒロイン

岩戸鈴芽(いわとすずめ)の名前は

岩戸開き伝説で活躍した

アメノウズメからきているそうです
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境内には他にも撫でウサギや撫でエビス

色鮮やかな社殿の稲荷社など

見ているだけでもご利益がありそう
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極めつけはコチラの“力石”
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なんでも石の真ん中の凹んだ部分は

タヂカラオノミコトが鍛錬した跡なんだとか

んなアホな!!

(そこは弁慶くらいにしておこうよ・・・)
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高天原の室伏広治こと“タヂカラオノミコ”

アマテラスが引きこもった岩戸を

戸隠(長野県)まで投げ飛ばした怪力の神様です

この石を慣れでばパワーがみなぎること間違いなし!!


境内には他にも

寛永寺の徳川家康霊廟にあった灯籠が置かれていたりと

見どころ満載
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神話の時代から戦国時代まで

歴史好きにはたまらない尼崎えびす神社なのでした

この日は動画は撮らないつもりだったのに

思わずここだけは撮影してしまった(笑)


尼崎えびす神社のすぐそばには阪神尼崎駅から西へ伸びる

“尼崎中央商店街”というアーケードがあり

途中で南北に伸びる“三和本通商店街”と交差

中央商店街の方が賑やかで

三和本通り商店街は素朴な印象でした
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三和本通り商店街の北の起点は国道2号線

この交差点

難波(なにわ)
って名前や!!

ほんと色んな意味で

尼崎って大阪みたいな街ですね(笑)
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Googleマップを見ていると

2号線より北に神社を3つ発見

まずはこちら

“難波八幡神社”

出たっ!

みんな大好き八幡神!!
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あまり派手さのない神社に見えますが

境内には戦艦・榛名のマストが奉納されています
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実はこちらの難波八幡神社は

“艦これ(艦隊これくしょん)の聖地”として

その筋のヲタたちに崇められているそうです
(Googleマップのクチコミからの情報)

ゲームだろうがアニメだろうが

それがきっかけで神社へお詣りする人が増えることはいいことだと思います♪


私はゲームやアニメにはまったく興味がないのですが

神社に祀られている狛犬は無性に気になる・・・(笑)
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境内の北側をナゼか内側に向かって守護するこちらの狛犬

めっちゃいいデザインと思いません?
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なんかバリ島の遺跡にでもいそうな

キャラが濃いめの狛犬でした
(目力が凄い)
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難波八幡神社から少し西へ進むと

光明寺というお寺の境内には

4mの阿弥陀如来が祀られています

通称“尼崎大仏”

尼崎に大仏が祀られていたとは!!(笑)
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そのすぐお隣にある神社は

“難波熊野神社”

イザナミノミコトを祀っているそうです
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そんな難波熊野神社の境内にあるのが

“難波稲荷神社”

もちろん御祭神は

お稲荷さんこと“ウカノミタマ”
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この神社があった場所は


応神天皇や仁徳天皇が御歌を詠まれた

“梅林当祝津宮(はふりつのみや)”の跡地だそうです
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色々と石碑が建っていましたが

こちらも紀元は二千六百年♪

に奉納されそうです
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紀元二千六百年ブームの痕跡が

こんな小さな神社にも残っているんですね


さて、これにて今回の尼崎歴史ウォークは終了です


今まで尼崎といえば

人柄も立地も限りなく大阪よりの兵庫県で

大阪よりもガラが悪い


くらいのイメージなかったんですが


半日歩いただけでガラッと印象が変わりました


こんなにも神社・仏閣が多かったとは!!


もちろん今回紹介しきれなかったスポットはまだまだあります

ぜひ、皆さんも機会があれば

尼崎をじっくり歩いてみて下さいね


あ、ちなみにガラの悪い印象は

そのまんまでした・・・(笑)

【尼崎再発見】尼崎歴史ウォーク・前編♪

休日を利用して尼崎へ行ってきました

プライベートで尼崎を訪れるのは初めてです

まずはJR尼崎駅で下車

駅の北側にはキューズモール尼崎があり

キューズモールに続くペデストリアンデッキには

近松門左衛門の代表作

「冥土の飛脚」に登場する“梅川の像”があります

南側にはエディオンがありました
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ちょっと散策が長くなりそうなので

駅前にあった“東来軒”ってお店でランチにしました
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まったく予習もせずに出かけたので

人気のお店とか全然知らないんですよね・・・

なんとなく人気っぽい

ちゃんぽんの半チャーセット(800円)をオーダー

食べてビックリ

スープが塩味やないかい!!

しかも私が苦手な

あんけけトロトロ系のスープ・・・
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ちゃんぽんの要素が見当たりませんが

なんでも尼崎では塩味のちゃんぽんが定番なんだとか
(そんなん知らんわ!!)


気を取り直して

まずは阪神尼崎駅へ向かいましょう

大阪駅から阪神に乗換えても良かったんですが

どれくらい離れているか実際に歩いてみたかったんです

歩き始めて10分くらいでめっちゃ後悔した・・・

炎天下の中、40分くらい歩いたんちゃうかな

ほんま泣きそうになった・・・

こちらが阪神尼崎駅

JRでは無人だった観光案内所も

こちらはスタッフが3人も常駐してた(笑)
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尼崎ってJRより阪神の方が賑わってるんや!

阪神電車とか人生で3回くらいしか乗ったことがないんですよね

いい勉強になりました


ちなみに今回の尼崎の散策は

すべて阪神側のエリアでございます


まずは“尼崎城”

恥ずかしながら尼崎にお城があることを

行く当日に知りました・・・

旧ミドリ電化の創業者が私財を投じて

2019年にオープンしたお城だそうです
(大人500円)

ごめんなさい

時間がないので今回は外観だけ・・・
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お城の斜め前には尼崎藩主

櫻井信定公を祀る“櫻井神社”がありました
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境内には旧尼崎城の鬼瓦や
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博愛社(のちの日本赤十字社)の記念碑などがありました

尼崎藩の最後の藩主、櫻井忠興公は

日本赤十字社の創建に大きく貢献した人物だそうです
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境内社としては
・尼崎瓢箪山稲荷神社
・多賀社
・契沖神社
・出雲社

などが祀られていました
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契沖神社に祀られてる

契沖(けいちゅう)ってダレ?

と思ったら

尼崎出身の国学者だそうです

契沖の研究を受け継いだのが

あの、本居宣長!

そんなすごい人が尼崎にいたとは!!

櫻井神社の向かいには

“契沖生誕の比定地”の碑がありました
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尼崎城から少し東へ進むと見えてきたのが

“尼崎市立歴史博物館”

外観が学校みていですよね

実際に学校だったそうです(笑)
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この建物は映画「always三丁目の夕日」

「焼肉ドラゴン」のロケでも使われたそうです
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2020年にオープンしただけあって、めっちゃ綺麗!
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こちらは平家物語の屏風

壇ノ浦の場面を見ていると

さめざめと泣けてくるわ・・・(涙)
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けっこう見応えがあるのに

入館料は無料!

ここは絶対に訪れたいスポットです
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博物館のあとは西へ引き返しましょう

駅よりさらに西側へ進むと“寺町”があります

尼崎城築城の際に強制的に移築された

寺院が密集しているエリアです
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立派な山門が目を引くのこちらの寺院は

法華宗の大本山“本興寺(ほんこうじ)”
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本堂前の灯籠の台座には

第二次大戦中に空襲で被弾した

弾痕の傷跡が残っていました
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こちらの室町時代創建の三光堂

豊臣秀吉や加藤清正が再建

重要文化財に指定されているそうです
(そのほかに開山堂や方丈も重文)
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寺町をあとに

海側の国道43号線方面へ向かいます

こちらのレンガ造りの建物は

“尼崎信用金庫記念館”

大正時代に建てられた

あましん本店の事務所だそうです
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ん〜尼崎ってめっちゃ見ること多いやん!!

このあとまだまだ尼崎の歴史ウォークは続くのでした・・・

【会いに行ける安曇氏】磯良神社と新屋坐天照御魂神社

謎多き安曇氏の始祖で

祇園祭でもご神体として祀られる

安曇磯良(あずみのいそら)

そんな安曇磯良を調べてみると

大阪の茨木市にも

磯良を祀る神社があるじゃないか!

ということで

さっそく行ってみました

最寄り駅はJR総持寺駅

総持寺駅って阪急のイメージやけど

JRにも総持寺って駅があったんやね

2018年に開業した新しい駅だそうで

東海道本線では初めて駅名の頭に“JR”が付く駅名なんだとか
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目的の神社はこのJR総持寺駅の近くです
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磯良(いそら)神社

そのまんまやね(笑)

通称は“疣水(いぼみず)”神社
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境内の西側に大きな鳥居と看板がありました

バス停の名前は“疣水神社前”ってバス停だから

地元ではこちらの呼び方の方がメジャーなのかもしれません
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こちらは南側の鳥居

こちらの方が雰囲気がありますね
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狛犬も南の参道に置かれていました
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こちらで御神水の“疣水”が汲めるそうですが

現在は水質が悪くなったようで給水はできないようです
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こちらが拝殿&本殿

なかなか立派な社殿ですね
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お賽銭箱には本物の巻貝が!!

灯籠などにも巻貝がデザインされています

こんな内陸部の神社に巻貝って面白いですよね

海の神、磯良ゆかりの神社だけはあります
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境内社の住吉神社

住吉三神と神功皇后が祀られています
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こちらは桜姫稲荷社

なんともロマンチックな名前のお稲荷さんです
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安曇磯良については面白いエピソードがあります

三韓征伐(新羅出兵とも)の際のおはなしです

竹内宿禰が神功皇后の軍に安曇磯良を引き入れようとしますが

磯良は自分の顔は醜いので出たくないと引きこもってしまいます
(顔に牡蠣や鮑が付いていたそうです)

武内宿禰が「そや、天戸開きの時みたいに舞を舞って誘う出そう!」

って提案し

海辺に八人の乙女を呼んで舞を躍らせます
(これが志賀海神社に伝わる「八乙女の舞」)

すると安曇磯良が海の中から現れたそうです
(ただの女好きかーい!)

この話しには別の解釈があって

海人族はプライドが高かったので

すんなり神功皇后の配下になることを拒んだとの説もあります

神功皇后は磯良から潮の満ち引きを操る玉を授かり

無事、三韓征伐が成功した

ってお話しです

三韓征伐の際

神功皇后は男装していたというのは有名な話しですが

その際、顔も醜く見えるよう

疣などを付けて出兵したそうです
(そこまでやるか!)

で、帰ってきた際に霊泉で顔を洗うと綺麗に疣が取れたそうで

その霊泉のご利益が

疣水神社の名前の由来にもなっているようです
(この地で顔を洗ったのかは不明)

神社の境内にこの疣水とは別に

“玉の井”って井戸があったけど

対馬の“和多都美(わたつみ)神社”にも玉の井がありました
(山幸彦とトヨタマ姫が出会った場所らしい)

壱岐→対馬→福岡、そして河内

ってロマンを感じます・・・

あ、門司にある“和布刈(めかり)神社”

ここでも安曇磯良を祀っているそうです


話しがちょっと長くなりましたね・・・

次の神社へ行ってみましょう

新屋座天照御魂神社

これで“にいやにますあまてるみたまじんじゃ”
※「にいやにいます」とも

と読みます(笑)

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ここはちゃんと由緒書きがありました

主祭神は“天照国照彦火明命”

これで“あまてるくにてるひこほあかりのみこと”

と読みます(笑)

ようするに“ニギハヤヒ”のことですね
(物部氏の祖神でニニギの兄との説も)

本殿には他に

中臣氏(藤原氏)の祖神であるアメノコヤネ

大国主の息子で諏訪大社のご祭神であるタケミナカタ

ニギハヤヒ・アメノコヤネ・タケミナカタ

って珍しいトリオですね


境内社の東之神社には八幡神、住吉神、磯良神

須佐神社にはスサノオ

などが祀られているそうです

茨木市に同じ名前の神社が三社あり

ここは西河原の神社です
(他に宿久庄・西福井)
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ひっそりとした神社ですが

近代的な建物の中に

歴史を感じる本殿がチラっと見えました
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狛犬はこんな感じでした
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さて、せっかく総持寺駅で降りたのですから

総持寺にもお参りして帰りましょう
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西国三十三ヶ所霊場の1つです
(二十二番札所)
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広い境内には校倉造りの経蔵など

なかなか珍しい建物がありました
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さて今回は安曇磯良を追って

大阪府茨木市を歩いてみました

よく考えたら茨木市ってプライベートで歩くのは初めてかも

まさか祇園祭から茨木市の神社へ導かれるとは・・・

これも何かの縁か(笑)

秦氏の次は安曇氏ゆかり地をめぐるのも面白いかもしれませんね

【大阪再発見】龍神伝説が残る“鞆呂岐神社”と治水の歴史が残る“太間天満宮”

大阪の知られざるスポットをご紹介する

大阪再発見部

今回は京阪・香里園駅へやってきました

実は先日の秦氏ツアーの行程に入っていた

“太間天満宮”“茨田の提跡”

この2ヶ所は同じ寝屋川市でも

京阪でいうと香里園エリア

どちらも行ったことがなかったので

休日を利用して下見に行ってきました

京阪・香里園駅で降りるのは生まれて初めてです
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茨田の提へ向かう途中

なんだか気になる鳥居の前を通りました

鳥居の左右が閉鎖的だからでしょうか?

異世界の入口みたいでミステリアスですよね

後から調べたら、以前にSNSでも話題になった鳥居だそうです

木屋町にある鞆呂岐神社の鳥居が「異世界への入口」みたいだとTwitterでバズってる


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こちらの神社は

“鞆呂岐(ともろぎ)神社”

寝屋川には“友呂岐”と書いて

“友呂岐(ともろぎ)神社”もあるようです

友呂岐中学って学校もあるみたいなので

こっちのほうがメジャーなのかも
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ご祭神は
・アマテラス
・トヨウケ
・住吉大神
・神功皇后
・春日大明神
・エビス


の六柱
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式内社で創建は861年だそうです

意外とめっちゃ歴史がある!!
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ユーモラスな狛犬がいいですね
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本殿の脇に石の鳥居がありまして

こちらは赤穂義士のひとり

松村喜秀直の子孫が寄進した鳥居だそうで

史跡としてはちかづきちゃんの看板もありました
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奥社のあたりはかつて“茨田蛇の池”があったそうで

ここに棲んでいた龍神の

ちょっと切ない昔話が残っていました

木屋(こや)の竜神さま

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ご神木の根元には

蛇が好きな卵がお供えされていました
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お供え物の容器には三つ鱗のマーク

秦氏の史跡にもよく三つ鱗を見かけるんですよね

なんか関係あるのかな?
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神社の周囲には水路が張り巡らされていて

なんとも治水の利を生かした地域だという雰囲気が漂っていました
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さて古代に行われた淀川の治水工事と言えば

“茨田の提(まんだのつつみ)”

その提の跡に石碑が建っています

淀川の河川敷にポツンとあるこれです
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その茨田の提は2ヶ所が難所となっており

築いては倒壊を繰り返したので

これは人柱で鎮めにゃいかん!と

2人の男が人柱として任命されたそうです

泣く泣く人柱として亡くなったのは

武蔵の強頸(こわくび)

それに対し、機転を利かせて一命をとりとめたのが

河内の茨田衫子(まんだのむらじころものこ)

結局、工事は無事に終わるのですが

かつて難所だった2つの切れ目は

強頸絶間(こわくびたえま)
衫子絶間(ころものこたえま)

と呼ばれるようになったそうです

で、その絶間が訛って

現在の太間(たいま)という地名になったそうな

そんな太間にある神社が

“太間(たいま)天満宮”
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別にこの2人を祀っているわけではなく

ごくごく普通にご祭神は菅原道真です(笑)
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なんかマンガに出て来そうな狛犬やな・・・
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人柱のお話しはこちらでも読めます
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神社の奥に先代(?)の狛犬が鎮座しているのですが

この2匹がなんだかおしゃべりしているみたいで

めっちゃいい味出してます(笑)
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いったどんな話しをしているんでしょうね?

【大阪再発見】久宝寺駅周辺に久宝寺はあるのか?

皆さんは大阪に“久宝寺(きゅうほうじ)”

という駅があるのをご存じですか?

大阪府八尾市にある駅です

バスツアーの集合場所にもたまに入っているので

私も行ったことはありますが

駅の周辺を歩いたことはないんですよね

そもそも久宝寺駅の“久宝寺”ってどんなお寺やろ?

気になったので行ってみました


駅には“久宝寺寺内町のご案内”という看板が

何やら歴史を感じる町並みが残っているみたい
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寺内町は“顕証寺(けんしょうじ)”

というお寺を中心に広がっているようで

周囲はお堀で囲われていました
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なんか萩の城下町みたいですね

久宝寺にこんな場所があったとは!
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こちらが顕証寺(浄土真宗本願寺派)

別名:久宝寺御坊

15世紀に蓮如上人によって建立されたそうです
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表門の龍の彫刻が今にも飛び出してきそう

いや、若干飛び出していて迫力満点です(笑)
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表門から入ると

左右に蓮如上人と親鸞聖人の銅像
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本堂も大きくて立派ですね
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本堂も表門も府指定有形文化財だそうです
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近くには“寺内町ふれあい館”

って観光案内所みたいな施設もありました
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で、ここで衝撃の事実を知るのです

久宝寺に久宝寺というお寺はない

ということを・・・

“久宝寺”というのは

かつてこの地にあったとされる

聖徳太子が創建と伝わるお寺の名前で

明治の神仏分離の際に廃絶して

現在は地名に残るのみとなっているそうです


駅名にもなっているのにお寺が存在しないとか

なんだか悲しいですね・・・

しかも聖徳太子創建ですよ!

何しとんねん明治政府!!


意外な町に意外な歴史があるもんだ

皆さんのお近くにも

お寺の名前が駅名になっている駅ってないですか?

ひょっとしたらそのお寺

存在していないかもしれませんよ・・・

キミは高井田横穴公園を知っているか?

先日、九州からローカルな古代史ネタを発信している

九州山地サバイバーさんのチャンネルで

気になる映像を目にしました

神社の境内らしき場所に

洞窟のような穴がいくつも空いています

これは“横穴墓”といって

古代の埋葬施設だそうです

調べてみると、横穴墓は全国に数か所あり

関西では大阪府柏原市に

“高井田横穴”という横穴があるらしい

しかも国内最大級の規模なんだとか!

さらに数日後

たまたま本屋で手に取った装飾古墳の本にも

“高井田横穴”の記載があったのです
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これは絶対呼ばれてるやん!

ってことで行ってきました

高井田横穴なんて史跡も初めてしりましたが

JR高井田駅なんて駅も初めてしりました(笑)
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史跡としての登録は“高井田”横穴”

公園名は“高井田横穴公園”です

駅から徒歩2分という好立地なのがいいですね
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公園に入ると、ワクワクする暇もなく

いきなり横穴がこんにちは

小さい洞窟のような穴がポコポコと点在していました
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でも横穴には入れないように扉が付いているんですよね・・・

5月と10月の第3土曜日には

この扉が開いて中に入れるそうで

全国から古代史ファンが押し掛けるそうです
(5名以上の事前予約で入れる横穴もあるみたい)


たまに柵越しに中がのぞける横穴もあるので

懐中電灯があると便利です
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高井田横穴に存在する横穴は約200基ほど

大きく4つのグループに分かれているようです

駅側から公園に入ると

そこは第3支群と呼ばれるエリア

一般公開しているのは第3と第2支群みたいです
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高井田横穴は線刻壁画と呼ばれる装飾が施された横穴があることでも有名だそうで

第3支群7号墳は柵越しに壁画が見れます

あ、一応これ古代人が描いた「花」だそうです・・・
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一番有名なのは第3支群5号墳

ここだけ扉がやたら重厚(笑)
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壁画のレプリカが下に展示されています
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この左下の壁画が「ゴンドラ舟に乗る人物」として

装飾古墳ファンには有名な壁画だそうです
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第3支群の横穴群がいったん終わると

その先に“柏原市歴史資料館”があります

嬉しいことに入館無料♪
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珍しいひれ付き楕円筒埴輪がお出迎え
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現在は企画展で公園の一番上にある

“高井田山古墳”の出土品が展示されていました
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右下の柄杓みたいなのは“火熨斗(ひのし)”

ここに火が付いた炭を入れて

衣類のシワを伸ばしていたそうです
(現代でいうアイロン)
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資料館を挟んで向こう側は第2支群

ここは第2支群より写真映える横穴が多い印象
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かなりショッキングな横穴もあったけど・・・
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最後は公園の一番上にある

“高井田山古墳”まで登ってゴール!
(写真撮るの忘れました)

なかなかディープな古代史ウォークとなりました


こんな場所撮影しても動画にならんのちゃうかな?

と思いながらも一応、スマホで撮影してみたんですが

終わってみれば30分越えてしまった・・・


サムネがちょっと廃墟・心霊スポット系のチャンネルみたいですが

内容もそんな感じです(笑)

ぜひ、大阪の知られざるミステリースポット

高井田横穴をご堪能くださいね♪

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【大阪再発見】池田市に伝わる織姫伝説ゆかりの地めぐり

皆さんは池田市に伝わる「織姫伝説」をご存知でしょうか?

織姫・彦星が出て来る「七夕伝説」みたいなファンタジーではなく

「日本書紀」に載っている正統なものがたりです

ざっくり言うと

むかしむかし

第15代・応神天皇から第16代・仁徳天皇の時代

中国(呉の国)から織物の技術を持った姉妹(織姫)が池田にやってきて

日本に織物の技術を広めましたとさ

おしまい


ってお話しで

池田市にはこの「2人の織姫」ゆかりのスポットが点在しています

※呉からは4姉妹が渡来しましたが池田に来たのは2人

まず覚えておきたい登場人物が

呼んだ人➡応神天皇
呼びに行った人➡阿知使主(あちのおみ)&都加使主(つかのおみ)
やってきた人➡穴織(アヤハトリ)・呉織(クレハトリ)


まず最初は

呉服(くれは)神社

織姫姉妹の姉

呉織(クレハトリ)を祀っています

呉(クレ)と機織り(ハタオリ)で

「クレ・ハタオリ」が「クレハトリ」に変化したそうです

ずっと「クレハ・トリ」かと思ってた・・・(笑)


場所は阪急池田駅のすぐそばにあります

この辺りの町名は室町

阪急電車の創業者・小林一三が沿線の宅地造成の際

最初に手掛けた住宅街だそうです
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古代史ウォークの最後に行ったのですっかり夕暮れ時でしたが

これがまた幻想的でいい雰囲気でした

朱色の鮮やかな社殿が美しい
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壁にはステンドグラスが埋め込まれていました

神社にステンドグラスとか

飛行神社(京都府八幡市)くらいでしか見たことないわ
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神紋は糸巻がモチーフでしょうか?
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ちなみに池田市の市章のデザインも

織姫伝説にちなみ

糸巻と井戸(染殿井)がモチーフだそうです
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境内にはいくつか境内社が存在しますが

その中でも人気なのが“えびす社”

“池田えびす”と呼ばれ

お正月には十日えびすも行われるそうですよ
(ここにエビスが祀られたのは明治に入ってから)
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お次のスポットは池田駅から徒歩20分ほどかな?

五月山の麓

こんもりとした森の中にあしました
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“伊居太(いけだ)神社”

正式名称は“穴織宮伊居太(あやはぐういけだ)神社”
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織姫姉妹の妹

穴織(アヤハトリ)を祀っています

けっこう急な階段をのぼると石の鳥居
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さらにそこから大門までなだらかな階段が続きます
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こちらが大門ってことだけど

割拝殿みたいな建物です

扁額には「伊居太神社」と書かれていますね

これで「いけだ」と読むとは!!

ちなみに池田市の地名の由来のひとつにもなっています
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本殿は“千鳥唐破風三棟寄造”って珍しい造りだそうです

桃山時代に豊臣秀頼によって再建

中央にアヤハトリ

向かって左に仁徳天皇

向かって右に応神天皇

が祀られています
(両天皇を合祀したのは桓武天皇)
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狛犬もええ顔してますね
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ちょっと傷みが目立ちますが

これくらい朽ちているほうが

歴史を感じるので個人的には好きです
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こちらは神々しいご神木
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境内に「頼光松」って松の切り株がありました

後から調べると

これは源頼光が大江山の鬼退治の際

先勝祈願のためにお手植えした松だそうです
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大門から参道を振り返ったところ

この参道、ほんと気持ちのいい参道でした
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で、このアヤハ・クレハ姉妹を中国から連れてきた親子がおりまして

それが阿知使主(あちのおみ)

息子の都知使主(つちのおみ)

その2人を祀る神社がカップヌードルミュージアムのそばにあります

“猪名都彦(いなつひこ)神社”
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猪名津彦というのはその業績を讃えられ

第18代・反正天皇によって贈られた名前だそうです
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住宅街に中にポツンとある神社で

境内に遊具もあるので、神社というより公園といった感じ
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境内には大きな石がゴロゴロ転がっています
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中にはこんな注連縄や狛犬に守られた石も
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実はこの神社

もともとは古墳だったそうです

そういえば古墳に見えなくもない(笑)
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そもそも古墳のそばに神社って多いですが

ここは境内そのものが古墳という面白い神社なのでした


さて、織姫姉妹が機織りをしていた場所も神社になっておりまして

それがコチラ

“星の宮”
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神社というか祠というか

めっちゃ小さな神社です
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星の宮というロマンチックな名前の由来はこんな感じ

姉妹が昼夜問わず機織りに励むので

空から7つの星が降りて来て

機織り小屋を昼間のように照らしたそうです

空から7つの星ってことなので

北極星や北斗七星を神格化した

“妙見信仰”と繋がっているのでしょうか?

秦氏ゆかりの地には星がよく出てきます
(寝屋川にも細家(星屋)神社とか星田って地名があるし)

星の宮の前の通りは“能勢街道”

能勢街道:大阪市の中津から妙見山の能勢妙見堂に至る街道
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この通りには“あわん堂”って薬師如来を祀るお堂もありました
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古代史ウォークで訪れた“二子塚古墳”の近くには

厄除けのお寺として知られる

“尊鉢厄神(そんぱちやくじん)”こと

真言宗の寺院“釈迦院”などなど

池田市の史跡めぐり

1日では足りんわ・・・
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まだまだ池田市には織姫伝説ゆかりのスポットや

歴史ある寺院もあるのですが

今回はこの辺で終わりにしたいと思います


話は変わりますが

阪急池田駅でふと思ったんですが

駅のホーム

やたら広くない?(笑)
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【会いに行ける秦氏】池田市古代史ウォーク

謎多き渡来系氏族・秦氏

その足跡を追って

1月に寝屋川市を歩いたのを覚えていますか?

【会いに行ける秦氏】ねやがわ古代史ウォーク・前半


実は大阪の秦氏ゆかりの地は寝屋川だけじゃなく

池田市も秦氏と関係があるらしいのです

現在の地名では気づきにくいのですが

かつては“秦野村”って地名があったようで

秦氏が埋葬されていたのでは?

と推測される古墳もあるんだとか
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池田市観光協会のサイトには

古墳めぐりコース

ってモデルコースもちゃんと紹介されています


これは墳活部の活動にピッタリやん!

ってことでさっそく行ってきました


阪急池田駅をスタートして

国道172号線を大阪市内方面へ進みます
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途中に“一条寺院”ってお寺がありました
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境内には“石田三成軍旗塚”と書かれた石碑があります

実はこのあたりは三成の遺児

千代丸が隠れ住んでいた伝説が残っているそうです
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なので周辺には石田性が多いのだとか

確かに・・・
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住宅街の中をグーグルマップを頼りに進みます

ほんまにこんな場所に古墳なんて・・・
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あったわ(笑)

“二子塚古墳”

ほんまに住宅街のど真ん中でした
(ちなみにすぐそばにも石田さん宅があった)
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6世紀前半の古墳で

横穴式石室が2つあったことからこの名前が付いたそうです
(実際に見れる石室は1つ)

金網が貼ってあって中には入れませんでした・・・
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そばに稲荷社がるので

通称“稲荷山古墳”と呼ばれているそうです
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埋葬者は不明ですが、稲荷社があるってことは

秦氏っぽい感じがしますね・・・



お次は“五社神社(鉢塚古墳)”

五社とは
・クニノトコタチ
・スサノオ
・イソタケル
・住吉大神
・穴織大明神

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本殿の裏に鉢塚古墳の入口があります

石室はなんと

長さ6.5m、高さ5.2m、幅3.2m

超巨大横穴式石室なんですが

ここも中には入れなくなってた・・・
(昔は入れたそうです)

めっちゃ楽しみにしてたのに・・・

ただ石室の途中までは進むことができます
(撮影はNG)
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本殿の前には「福鈴」って鈴がありました

“東照宮”って彫られてたけど

徳川家となんか関係があるんですかね?
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本殿脇の磐座も気になる
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あ、ここにも石田さん(笑)
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お次は五月丘緑地って丘陵地帯へ向かいます

麓にある神社は“呉織(クレハ)神社”

池田駅のそばにある同名の神社からご祭神を勧請してきたようです

ご祭神は“クレハトリ(クレハトリヒメ)”
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神社を少し上がったところにある古墳は

“五月丘古墳”

7世紀の築造ですので比較的新しい古墳です

ここにはちょっと珍しい陶器の棺

“陶棺(とうかん)”が埋められていたようで

屋根付きの見学スポットに陶棺が展示されています
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ただこれはレプリカで

本物はすぐそばにある

“池田市立歴史民俗資料館”の館内にあります
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無料の施設ですが、なかなか見ごたえがあります
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こちらが本物の陶棺
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比較的当たらいいとはいえ

古墳時代の陶器の棺がこんなにしっかり残っていることに驚きです

これ、色も当時のままらしいですよ!
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実は最初に訪れた際は月曜日で休館日だったので

後日、改めて見にいってきました(笑)



さっきの“呉織神社”の近くには

“穴織(アヤハ)神社”という神社もあります

こちらは五月山の麓にある

伊居太(いけだ)神社からご祭神を勧請

ご祭神は“アヤハトリ(アヤハトリヒメ)”
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なんか神社ネタが多くなってきたので

そろそろ古墳もいっときましょか

茶臼山という丘陵地帯を上っていくと

整備された公園が広がっていて

その中心に古墳がそびえておりました

“茶臼山古墳”

見た目は新しいですが

池田市では最も古い古墳だそうです
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円墳っぽいけど全長62mの前方後円墳

階段を上ると池田市が一望!!

さらに伊丹空港から離陸する飛行機も眺めることができます

古墳好き、飛行機好きにはたまらんスポットですな(笑)
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気になる方はこちらのショート動画をどうぞ

飛行機の離陸が見れる古墳(YouTube)

さて、今回歩いたコースも動画でまとめました




池田市なんてカップヌードルミュージアムくらいしか見るとこないやん

って思っている方にこそ

ぜひ見て頂きたい動画です(笑)
旧プロフィール



フナッシュ

現役添乗員のフナッシュです
添乗員という仕事を通して添乗員業界、観光業界、そして世の中をもっともっと明るくしたい!!そんな熱い思いで絶賛更新中っ!
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tabitore888@gmail.com









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【フナッシュ】
このブログを書いてる人。京都生まれで京都在住

【YOC】
フナッシュが隊長を務めるアウトドアサークル。かなり不定期で活動中
入隊随時募集中(笑)

【センダー(センディング)】
ツアーの集合場所でお客様の誘導や添乗員のフォロー、チェックインなどを行う業務

【連添】
添乗から帰ってきた翌日にまた添乗に出ること
“北海道から帰ってきた翌日に沖縄”
“国内添乗から帰ってきた翌日に海外添乗”
なんて場合も・・・